難病にかかった30代男性のその後

難病にかかった30代男性がその後の生活をどう生きていったかを記録するものです。日常生活で感じたこと等を発信していきます。

人それぞれの歩み方があって面白い

 今回も全くのプライベートな話ですが、最近、富士山に登ってきました。人生二度目です。一度目は6年ぐらい前で、病気になる前の話です。今回富士山に登ってみて、気づいたことがあります。

 

 それは、山の登り方には「その人の人生の歩み方が出ている」のかも。

 

 う~ん、ちょっと飛躍しすぎですか?それとも私もそう思っていました?普通でしょ。いろんな感想がありそうですが、なぜか、私にはビビッときたんです。

 

 今回の富士山は愛しの奥さんと一緒です、奥さんも人生で二度目、ただ、一度目は小学生の頃に、途中まで登ったそうです。今回は、やっぱり登頂したい!ご来光も見たい!ということで、山小屋に泊まって行くこととしました。

 

 実は、この奥さんと一緒に登ったことが、さっきの気づきを与えてくれたんです。

 これまで奥さんとは何度か一緒に山に登ってきました。これまでは、高いといってもせいぜい1000m級の山で、ちょっとしたハイキングに毛が生えたようなものが大半でした。

 

 しかし、今回は富士山。なんと言っても日本一の山で、標高も高い。そうなるとやっぱり一番心配になるのは高山病です。

 うちの奥さんはなかなか堅実な方でして、しかも、私が一度目に富士山に登った時、高山病になって、山小屋で食べたものを戻してしまった話をしたもんだから、より一層、高山病にはならないように登ると決めていたようです。

 

 そして、いざ、登るぞ!となったのですが、まずは五合目まで行って、体をならし、そして、これまでの登山とは全く違うスローペースで登り始めたわけです。う~ん、しっかりしている。

 

 ただ、あまりにも、スローで。私が後ろを振り返ると、かなり慎重な足取りで登ってくる姿が見え、歩いている姿だけを見ると、病人か!?と思えるぐらい。思わず、笑ってしまいました。

 そこから、性格が出ているな~と思い、他の人を観察し始めたわけです。あまり良い趣味ではありませんが。

 

 すると、登り方にもいろいろあることに気づいたわけです。例えば、以下のような感じです。

  • 若い体力にものを言わせて、けっこうな勢いで登っていく人。そして、山小屋付近で長い休憩を取る人。
  • 若くても、周りの風景や写真を撮りながら、着実に歩数を重ねる人。
  • 登っていく私たちを見ながら、俺やったぜ、このスピード驚異的なじゃない?と自己顕示欲を丸出しにする人。
  • もう明らかに高山病にかかっているのに、それでも登ろうとする人。
  • うわ~、やばい、この景色。やっぱり山って最高!と甲高い声を連発する人。

 と、まあ、いろんな方がいらっしゃるわけです。最後は、性格関係ないですが、あまりにも何度も言って、耳障りだったので、書いてみました(笑)

 

 人には人の、それぞれの山の登り方があり、そして、それは今までも、これからもそのような登り方で人生を歩んでいくのんだろうな~と勝手に解釈していたのです。

 そして、奥さんには奥さんの登り方が、そして、私には奥さんのペースに合わせた登り方があり、これが夫婦の人生の歩み方なのではないかと思った次第です。

 

 皆さんも身近な人と一緒に山登りをされてみては、いかがでしょうか。もう結婚されている方は改めて、再認識するかもしれないし、新しい発見があるかもしれない。

 まだ結婚していなくて、結婚しようと考えている人がいれば、その人を登山に誘ってみてはいかがでしょうか。面白い発見があるかもしれません。

 

 そして、登った先には、こんな素晴らしい景色が待っているのです。

 

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混雑していない山頂途中で見たご来光です。これも私たちの人生の選択です。

 この景色の前では、人はまる裸になれます。何も言うことはないし、こんな朝が毎日続いたら、どんなに幸せか。そう思いました。そして、そうなるように、最大限の自分の持っているエネルギーと時間を使おうとも思いました。 

 

 それでは、皆さんが少しでも良い一日を過ごせるように。